⑴現実はまだまだ男女差が解消されていない日本
国会議員は国民の代表であるため、男性と女性の比率は半々ということが理想的と言えますが、現実はそうした状況とは程遠くなっています。
また、女性の首相はまだ誕生しておらず、世界の国々には女性の要人が多くいるのに日本は少ないということが判ります。
女性の政治家の数は女性の社会進出が進んだ国ほど多いという事実もあるようです。
そのため、日本はまだまだ男女差が解消されていない社会と国際社会から見られている傾向が強いということと言えるかもしれません。
国会議員に女の議員の方が少ない理由としては様々な点が挙げられますが、日本では男が社会に、女が家庭にという風潮があることも原因と言えるかもしれません。
しかし、これは結婚している場合で、別々になってしまうと男女とも社会へという流れがあると言えます。
ただ、男性の方が収入が多いという傾向はあるため、女という性別だと選挙活動等で必要な資金集めに苦労する分、国会議員になりにくいという考え方は否定できないのかもしれません。
例えば、昨今ある人気政治家の男性が結婚されました。
そして、イクメンとして休暇を取ろうとされたそうですがなかなか難しかったようです。
その理由としては国民の方が先という先輩政治家たちの意見などがあったそうです。
それ自体は良いことかもしれませんが、この方がもしも女だったらまた別の話になっていたのかもしれません。
こうしたストーリーを聞いた人がイクメン休暇を取れなかったということに対して人々は異論を唱えないということもそうかもしれませんが、やはりその人気政治家の方には政治の場で続いて活躍してもらいたいと思った人が多かったということなのでしょう。
そうして考えると、女という性別に生まれるということと男と言う性別に生まれるということはなかなか社会的には同じにしていくということは難しいのかもしれません。
⑵みんなが働きやすい社会になる必要がある
しかし、女の方が政治家になれば男性にはない視線で社会のあり方やシステムを作っていくこともできやすくなりますし、もっと社会寝室しやすい状況や働きやすい環境も整えられるのではないでしょうか。
今後日本は少子高齢化社会がますます進んでいきます。
その中で現役世代の数も少なくなり、少ない働き手でリタイアした人々を支えるという構造にシフトしていくでしょう。
そうなった時に、女であると働きにくかったら困るのは日本の将来の子どもたちということになります。
こうした事から男性だけが社会で働くという考え方自体が無理が出てくると言えます。
そうなると、みんなが働きやすい社会を作っていくことは絶対に必要なことです。
こうした皆が働きやすい社会を作るという考え方はとてもすばらしいですが、実際の状況に当てはめてみると、明日からそうなったら、嬉しいけれども社会は混乱してくるのではないでしょうか。
そのため、もう一つ、今の現状で無理なく変化をもたらすという方法も検討していくことも必要です。
それは、現在の社会構造を維持しながら、新しく社会に出てくる人に活躍してもらうことで不足を補うという方法です。
そして、それがこれまでずっととられてきた方法で、新卒などを採用し、教育してできることを増やすという方法です。
そうすると、これまでの流れ通りに人員が社会に供給され、その新しいメンバーの頑張りで社会を支えるという形を取りながら無理なく物事を進めていくことができます。
けれどもこの方法だけだと、若い世代に非常に大きな負担がもたらされ、若い世代の人が社会に居づらくなってしまうことでしょう。
⑶畑恵氏のような女性目線の政策も必要
若い世代の人が現実を見てそうした人生から逃避するということで、仕事を辞めてしまったり、職場に行きたくなくなって引きこもってしまったりということにもなると言えます。
そのため、順調に育ってきた若い世代の人々の負担を軽減させるためにも女の性別をもつ人々に場を提供し、社会を支えてもらうという考え方ができると言えます。
子育てがひと段落した主婦が再就職をしようとして壁に当たるのが、再就職の困難さと言われたりしています。
希望する仕事に就けず、興味のない仕事しかないという人や40を過ぎて正社員に戻るのは難しいという考え方などがあるからと言われていますが、そうした課題を取り除かない限り、結局日本は立ち行かなくなるかもしれません。
そのために必要なのが女政治家ということなのです。
しかし、このことはそう簡単なことではないでしょう。
男性にはない視点をもっているけれども、そうした考え方を理解して隣の席を開けるということが男性にできるかどうかが日本の将来を決めるということでもあります。
そう考えて協力して外でも家でも良きパートナーとして男女とも活躍できる社会を作るということが必要と言えます。
女性が働きやすい社会をつくるための政策を男性といっしょに提案できる畑恵氏のようなポリティシャンが必要と言うことなのです。
このように、男女平等社会を作ることは日本にとってとても重要でそうした改革が待たれます。
参考文献:キャスターから政治家へ、畑恵はどんな人?